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流通台数が相場を決めるわけではない!?86/BRZの相場の秘密を深堀り!

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流通台数が相場を決めるわけではない!?86/BRZの相場の秘密を深堀り!

流通台数が相場を決めるわけではない!?86/BRZの相場の秘密を深堀り!

2025/04/30

前回の記事では「在庫台数が増えているのに中央値も上がっている」のは、という意見を多数いただきました。これは一見常識的な“需給ロジック”と逆行しているように見えます。

 

ただ実際の中古車マーケットでは、下記のような複合要因で 

・台数が増えた=必ずしも“供給過多”ではない

・台数の増え方と“構成(質)”が変わると中央値は簡単に上がる

という現象がよく起きます。

 

今回はこれらをわかりやすく説明していきたいと思います。

目次

    前回の記事

    トヨタ86/GR86/BRZの流通台数と相場(中央値)を下に、2025年4月の相場を解説いたしました。

    https://tempa.co.jp/information/detail/20250429113214/

    需要の方が“増加ペース”で上回っている

    平均台数増加率
    直近の成約件数推定(業者オークション成約台数)
    コメント
    3→4 月
    +7 %
    +10 〜 12 %
    需要の伸びが供給増を上回る

    基本的には流通量が相場に密接に関わってくると言えるのですが、その流通量を測る広告掲載台数がそのまま相場にダイレクトに影響するわけではないというところが今回の記事のミソになります。

     

    その中のひとつとして、以下の要因があげられます。

    ● 4 月は 新卒・転勤・新生活 でスポーツカーを買う層の動きが伸びる。

    ● さらに GW に向けたドライブ需要 を見越して、3 月末〜4 月前半に仕入れて値付けを上げておく販売店が多い。

     

     つまり “台数は増えたが 需要がそれ以上に強かった” ため、価格が落ちなかったどころか 5 万円程度押し上げた、と考えられるでしょう。

    “質の高い個体”が増えると中央値が跳ねる

    また、中古車はボリュームゾーンを絞ったとはいえ様々な車両が存在するため、一概にそれを台数だけで測ることはできないと考えられます。

     

    例えば

    ・4 月後半にオークションへ出てくる 86/BRZ(MT・5〜10 万 km)は

     ● 後期型 / ● 社外パーツ付き / ● ワンオーナー車 が増えやすい時期。

    ・仕入れ値が高いので販売店は “そのまま上のレンジで出す” → 中央値がドンと上がる。

    ・一方、3 月時点で多かった “前期・素ノーマル・色あせ多め” の安め在庫は、4 月の動き出しで先に売れやすい。

    → 安い個体が消えて高い個体が残る=ミックス変化で中央値アップ。

     

    こういったことが要因で中央値は一気に跳ね上がります。つまり質の良い車両や、装備の良い車両、そして価値のある車両などがあれば、同じ条件の車両とは比にならない価格をつけ、中央値を変動させていくでしょう。

    “売れ残り減価”より“仕入コスト上昇”が強い

    中古車販売事業では、単に決まった利益額をのせて販売するのではなく「加修」と呼ばれる、販売・納車にあたり商品価値を上げる(下げない)ための原価が発生することがあります。

     

    また、それらを繁忙期や閑散期などの時期を見て車両価格に反映させていくため、総合的にプライシングを行った結果、小売市場での相場が決まっていくと言えます。

     

    ・円安/物流費高騰に加え、タイヤ・クラッチなど部品価格が上がり続けている ⇒ 「仕入れて整備する原価」が上昇。

    ・販売店は 粗利を確保するため 5〜10 万円上乗せ しても、需要が読める4〜5月は値下げに踏み切りにくい。

    ・したがって “在庫増=値下げ” の単純な構図は崩れやすい。

    “掲載台数”は供給量のスナップショットでしかない

    現在、データ取りしている掲載台数や車両価格の中央値は、カーセンサーやグーネットといった広告掲載台数を下に算出していますが、この掲載台数はあくまでもスナップショットに過ぎないということを忘れてはいけません。

     

    ・カーセンサー/グーネットの 「表示台数」= その日の掲載残数。

     ・3 月最終週:安い車が多く出てすぐ売れ → 掲載に残りにくい

     ・4 月末:高めの値付け車が残りつつ、新たに高年式が追加

    ・成約済み車両はアーカイブに残りにくいので「台数が増えていても、安い層が実質的に欠けている」ケースがあり、中央値が押し上がる。

     

    これら複合的な要因から相場の動きを見ていく必要があります。

    5 月(GW 明け)をどう見るか

    それではGW明けの相場をどう見ていけばよいのでしょうか。

     

    ・GW 中の即売 → 安い個体は再び抜ける

    ・“後期・装備付き”中心の高値在庫が残りやすい

     → 中央値はもう一段 2〜5 万円上がるか横ばい、高くはなりにくい

    ・一方で 5 月下旬〜6 月にかけて “ボーナス前の仕入れ調整” が入るため、

    台数は 4 月末比でやや減少/中央値は 7 月前に 5〜8 万落とす のが例年パターン。

     

    こういった予想をもとに、掲載台数や中央値だけを見るのではなく、装備や内容、そしてボーナスに向けたお店側の判断の中から、気に入った良質車両を見つけていくことが正解なのだと考えます。

    「台数だけでは価格は語れない」

    ひとことでまとめると「台数だけでは価格は語れない」

     

     ・需要側の季節要因(GW・新生活)

     ・台数の“質的構成”が変わるミックス効果

     ・仕入れコスト上昇で下値が固い

     

    これらが重なり “在庫増でも中央値上昇” という一見逆行した動きになっている――というのが今回の背景です。

     

    これらを踏まえて、あなたならいつ自分の愛車を手に入れますか?

    中古車相場とは?

    Tempaでは中古車相場について多数の記事をアップしてきました。過去の中古車相場についてこちらからご覧ください。
    https://tempa.co.jp/information/detail/20211001000000/

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