カスタム費用300万円以上!VM4 レヴォーグ 1.6GT-S アイサイトを徹底解説!
2024/03/21
自身もレヴォーグに乗るスバルマガジンでお馴染みの井元貴幸氏が、スペシャルな1台とレヴォーグについて掘り下げる。
目次
カスタム費用300万円オーバーのスペシャルな1台
詳細
車種 | レヴォーグ |
---|---|
グレード | 1.6GT-S EyeSight |
年式 | 平成26年 |
型式 | DBA-VM4 |
カラー | ダークグレーメタリック |
シフト | CVT |
走行距離 | 130,372km |
修復歴 | あり |
車体番号下三桁 | 166 |
総額 | SOLD OUT |
備考 | 【外装】 STIアンダースポイラー
STIリップスポイラー(チェリーレッド)
STIサイドアンダースポイラー
STIリアアンダースポイラー
CORAZON LED テールランプ ブラックエディション SWITCH Version NJCモデル
VOLTEX typeH2
LIBERAL カメレオンフォグランプ
APR カーボンカナード
VERUS ENGINEERING カーボンダイブプレーンキット
VERUS リアディフューザー ノンアグレッシブ
マッキナ フォージドカーボン調ドアミラーカバー
マッキナ フォージドカーボン調シャークフィンアンテナ
L'aunsport WRC CUSTOM CARBON ROOF SHELL (SUBARU レヴォーグ用)
thunder bolt サンダボルトチタン/フランジナットチタン
【内装】
sonic-design sonicPLUS
ダイアトーンサウンドナビ
K2GEAR ライツスポーツステアリング
LIBERAL PREMIUM INTERIOR カーボン
LIBERAL PREMIUM INTERIOR カーボン
Eyesightカバー ブルーリフレクション
Share Style LEDルーフランプセット ラグジュアリーゴールド
thunder bolt ドアストライカーボルト by サンダーボルト
MY工房 ブラックスウェードルーフライナー
TRUST sirius unify
Defi-Link Meter ADVANCE BF
S-CRAFT 追加メーターベース
【足回り】
RAYS TE37 ultra
Thunder Bolt BE ONE-Series for SUBARU
OHLINS DFV BTO
ROWEN フロントメンバーブレース
ROWEN リアメンバーブレース
ROWEN リアサイドメンバーブレース
ROWEN アブソルートブレーキストッパー
STIフレキシブルタワーバー
STI Sport用クランプステフナー
STI BRZts用 リアメンバーボルト
ENDLESS レヴォーグ6 6potキャリパー
【エンジン】
LIBERAL コンプリートインテークパイプキット
LIBERAL カーボンエンジンインナーフェンダー
PROVA ハイプレッシャーバイパスバルブ
SYMS エアインダクションボックス
コンプレッシブチューニング スマートシュラウド LIBERALバージョン
SAH スポーツECU
HKSカーボンサクションパイプ
Pleasure Racing Service FAターボ用 エキゾーストマニホールド |
レガシィから引き継いだスバルのフラッグシップモデル
スバル レヴォーグは2014年に登場したステーションワゴンだ。それまで、スバルのフラッグシップモデルとしての役割も担っていたレガシィ ツーリングワゴンがグローバルで通用するサイズへと肥大化したことにより、国内のユーザーに向けた「国内専用モデル」としてデビューした。ただ、その優れたパッケージングにより、後々ヨーロッパや台湾など多くの国々へも輸出が開始された。
レヴォーグは全車がフルタイムAWDで組み合わされるトランスミッションはリニアトロニックCVTのみの設定。パワーユニットは1.6L直噴ターボエンジンと2.0L直噴ターボエンジンの2本立て。自動車税率の変わらない1.6Lと2.0Lという2つのターボエンジンの設定だが、1.6Lはレギュラーガソリン仕様で、登場時にはブルーボクサーという愛称がついており、大々的な公式発表はなかったものの、計算上では1タンク約1000kmの航続距離を誇った。
ほかにもアイドリングストップ機構なども標準装備される環境に配慮したモデルだが、登場時にFB25型2.5L自然吸気エンジンを搭載する他のスバル車とほぼ互角のスペックを誇り、クラスを超えた走りに人気が集まった。一方の2.0Lモデルはハイオク仕様で最高出力はなんと300psを誇り、最大トルクは400N・mというスポーツカーにも負けないハイパフォーマンスモデルとして設定された。
1.6Lモデルと2.0Lモデルはここが違う
今回紹介する1.6 GT-S アイサイトは、登場時の1.6Lモデル最上級グレード。環境性能と走りの気持ち良さを両立した人気のモデルだ。2.0Lモデルと1.6Lモデルではパワーユニットの違いのほか、トランスミッションは同じリニアトロニックCVTでありながら、2.0Lモデルには大トルクに対応する大容量タイプを採用している。
また、エンジン特性を切り替えることができるSIドライブは1.6Lモデルが2モードに対し、2.0Lモデルは3モードとなり、最もパフォーマンスを発揮するS#モードではマニュアルモードが6速から8速のクロスレシオへ切り替わるという機能も持ち合わせる。
AWDシステムは1.6Lが安定志向のアクティブトルクスプリット方式(ACT-4)に対し、積極的に後輪へトルク配分を持っていくバリアブルトルクディストリビューション方式(VTD-AWD)となっており、見た目こそほぼ変わらない1.6Lと2.0Lはメカニズム面で大きく異なるのが特徴だ。
豪華装備で走りも中身も充実
装備面ではハイサポートのスポーツパワーシートが標準装備されるほか、ビルシュタインダンパーやピロボールブッシュ付のアルミ鍛造製ロワアーム、1.6Lモデルでは唯一フロントに17インチのベンチレーテッドディスクブレーキを備える。
フロントワイパーデアイサーやスーパーUVカットガラスなども標準で装備されるほか、アルミパッド付スポーツペダルやブルーステッチのインテリア、ブラックベゼルのヘッドランプなどGT-S専用のスポーティな佇まいが魅力だ。
搭載されるアイサイトはVer.3と呼ばれる仕様で、カラー化されたカメラにより、前走車のストップランプを見分けるほか、時速65キロ以上での操舵支援機能も備わる。プリクラッシュブレーキもVer.2から進化し、相対速度が約50km/hとなり、安全性も大幅に向上している。
VM型の前期・後期はここが違う
VM型と呼ばれる初代レヴォーグは2017年5月までの前期型とそれ以降の後期型に分かれるが、今回紹介するモデルは前期型でありながら、後期型のヘッドランプや後期型から採用された8インチナビなどへ交換されており、初期型でありながら古さを感じさせないカスタマイズに注目したい。
前期型と後期型では前述のヘッドランプやナビゲーションサイズの違いの他、アイサイトがツーリングアシストと呼ばれる操舵支援機能の強化と後退時の自動ブレーキ追加などが大きなトピックとなっているが、アイサイトVer.3の基本性能が高いことから、さほど前期型でも不満を感じることは少ない。
しいて言えばクルーズコントロールの最高速度が114km/hとなっており、新東名高速道路などの一部区間で実施されている120lm/h区間で少しだけもどかしさを感じるくらいだろう。もちろんクルーズコントロールを使用しない通常走行であれば120lm/hの巡行などラクラクとこなせる実力を持つ。
また、動画内でも解説しているが、とにかく一流のカスタマイズパーツが多数装着されており、購入するだけでカスタマイズに手がかからない点も魅力だ。もちろんお気に入りのパーツを装着する上でも、交換してパーツの下取りに出す際も有利となるアイテムといえるだろう。VMレヴォーグは新型となるVN型が登場した現在でもカスタマイズやチューニングの人気が高く、パーツ類も豊富に販売されているため、ドレスアップを楽しむ人にもおススメのクルマといえる。
走行距離こそ多いがエンジンはリビルト品に換装済み
走行距離は13万キロを超えているが、リビルトエンジンに載せ替えられている点も安心できる要素だ。加えてF系と呼ばれるFA/FB型エンジンは耐久性にも優れており、EJエンジンと比較するとメンテナンスさえしっかりしていればトラブルが少ないエンジンとしても知られる。
トラブルが起こりがちなパワーステアリングは電動化されており、10万キロごとに交換が必要なタイミングベルトはチェーン化されて実質交換は不要。長く乗る人にもランニングコストがEJ20エンジンを搭載していた頃のレガシィと比べると、大きく低減されている点も見逃せない。
ライタープロフィール
井元 貴幸
初代レガシィの10万キロ世界速度記録をドキュメンタリー番組で目にして、その走行性能と耐久性に感動したことがきっかけで、レガシィに憧れ、そのまま自他ともに認めるスバルマニアに。BG型、BH型、BP型、BR型と4世代のレガシィツーリングワゴンのターボモデルを乗り継ぎ、現在の愛車は初代レヴォーグ2.0GT-S アイサイト。2017年から2018年にかけては、スバル公式のモータースポーツ応援プロジェクトリーダーを担当。オーナー目線でのスバル車のフィーリングや装備や改良ポイント、さらにはカスタマイズ、チューニングまでスバル関連のことについては新旧問わず造詣が深い。トラックやバスなどの大型車や特殊車両なども得意とするジャンルやメーカーに特化した自動車ライター。
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