事故ってますやん!?BCNR33スカイラインGT-Rの事故現状車を買ってレストア計画をスタートしてみた!
2022/02/07
日々入手困難になっていくスカイラインGT-R。今回、33GT-Rのお話が回ってきたのである企画をスタートさせてみたいと思います。
目次
クリアテックの社長から一本の電話が!
弊社で大人気のホイール「ACHT6」。このホイールのメーカーであるクリアテックの井原社長から一本の電話が。「石川さん、33GT-Rあるけどいる?」…って。なんと!?33GT-Rを手に入れられるチャンス!「井原社長!買います!!!」と返事をして、すぐにクリアテックさんのある神戸市西区へ!
期待に胸を膨らませ積車を走らせた先にあった車両は!?
横浜から600km、約8時間をかけて積車に乗ってクリアテックさんに向かいました。国道175号線沿いにあるクリアテックさんのシャッターの中にスカイラインGT-Rが待っているかと思うと期待に胸が膨らみます。
※ブサイクな顔にご注意ください。笑
このシャッターを開けると…
そこには…!?
え!?事故ってますやん。
…というのは冗談で、井原社長から事故現状車を買わないか?というお話をいただいていたという訳です。
動画はこちら
なぜ事故現状車?修復歴ありのクルマって大丈夫なの?
「なんだ、修復歴ありか」と思った方も多いはず。しかし、ここは騙されたと思ってこの記事を読んでいただければと思います。
中古車はリスクがいっぱい
当サイトをご覧の皆さまはご存知かと思いますが、中古車はリスクがいっぱいです。一口に「修復歴あり・修復歴なし」と言っても査定上の問題なだけで、買っても良い修復歴ありの車両、買わないほうが良い修復歴なしの車両など様々です。
また、それらの状態を形成しているのは、目の前にあるクルマがこれまでにどのような経緯でここに至ったか、という過去(歴史)であり、それが中古車の全てだと言っても過言ではありません。
つまり、過去の経緯がわからない車両は、不明点が多いのでリスクが多いということです。
今回の33GT-Rは事故現状車。またその前のオーナーも井原社長の知っている方。つまり現状に至るまでの乗り方等がわかった上に、事故の箇所、そしてそれを弊社にて納得いくまでキッチリ直すので、安心安全をお客様に提供できるというわけです。
スカイラインGT-Rの流通台数が激減
2022年現在の33GT-Rの中古車市場流通台数は平均的に40台を切っている状況です。2021年、2020年とさかのぼっていくと、50台以上のときもありましたが、この3年間で10台以上減少していることになります。
2019〜2020年
2020〜2021年
2021〜2022年
このような推移となっております。
ここまでの減少に至っている要因は、25年ルールによる北米への輸出の増加や、新型コロナウイルスにより中古車市場の流通台数減少など様々なものがあります。
何かと話題になっている25年ルールも既に平成9年式の車両まで当てはまっており、来年2023年になれば全ての33GT-Rが適合となるため、北米への輸出が更に加速すると考えられます。またこれらの流通台数の減少、相場の高騰により、盗難も増えており年々入手困難な状況が加速しているのです。
25年以上も前のクルマで、流通台数、つまり分母が少ない中、修復歴なしのクルマをどれだけ見つけられるのか。見つけたは良いが、そのクルマが自分の好みにあっているのか。そして、自分の予算内に収まるのか。現在修復歴がなく、走行距離が短いというだけで、あり得ないほどの車両価格で流通している現実があります。
中古車購入時に一番やってはいけないこと、それは自分の要望を詰め込みすぎて、間口を狭めてしまうことです。つまり、現在の33GT-Rの流通量の少なさの中で間口を広げるためには、修復歴ありの車両を視野に入れることが必要だと私は考えます。
流通台数の少ない中、素性のハッキリとした33GT-Rを納得のいくレベルで修復・リフレッシュさせれば、憧れの33GT-Rを少しでも安く手に入れるためには、このような状態の車両を視野に入れていくべきではないでしょうか?
気になる車両の状態は!?
修復歴ありの車両を選び、実際に修復・レストアしていく経緯まではご理解いただけたかと思います。それでは実際にこの車両の状態は素材としてどうなのかを見ていきます。
主な事故の箇所は、右フロント。外装パネルはもちろん、コアサポート、クロスメンバー、サイドメンバー、インナーパネルといったモノコックフレームに損傷があるので、こちらを修復していく必要があります。
フレーム修正機にかけ、押されて縮んでしまったフレームを引っ張って伸ばしていきます。決められた寸法まで伸ばし、その他の部分は板金、及びパネル交換にて修復していく形になると思います。
査定の目線で見れば『コア交換、右フロントインナー交換、フレーム修正機跡』といった形に仕上がるのではないかな?と予想しております。
また、内装や下回りは比較的キレイな状態が保たれています。この2箇所がやれているとリフレッシュさせるのが本当に大変。特に内装パーツは手に入らないものが多いので、なかなかキレイにできないものなのです。そういった意味ではこちらの車両はまだまだキレイにできるので安心です!
そして、どうせキレイにするのなら、事故の箇所だけをキレイにするのではなく、全体をキレイにしたいと思っています。手に入る部品を交換して、まるで新車のように輝きを取り戻すことができたら!?
33GT-Rレストア計画始動!完成までをブログと動画でお届け!
ということで、これからこちらの33GT-Rのレストアの模様をブログと動画でお届けいたします。33GT-Rの購入を検討されていえる方はもちろん、現在所有していてレストア・リフレッシュを検討している方に参考にしていただける情報をお届けできればと思っています。
最終的には販売いたしますので、お楽しみに!この一台を手にするのは誰だ!?