石哲学 パート2 - 国産スポーツカー 投資目的の購入で儲かるのか? –
2021/12/15
国産スポーツカーの相場の高騰が大きいため、かなり気になっている人が多いこの議題。いしてつ的にどう考えてるのかをお伝えします。今回もいしてつ節全開で行きますよー!
目次
ぶっちゃけ儲かるの?儲からないの?
結論から言うと…儲からないですよ。笑
えー!話終わりやん!!って言う方もいると思います。流石にここで終わると反感買いそうなので、いろいろ説明しますね。
そもそも、相場が大きく高騰している車両を挙げてみると、R32・R33・R34 GT-R、80スープラ、FD3S RX-7、インプレッサ22B、ランエボ トミマキ、NSX等。これらはこの2〜3年で相場が大幅に高騰した代表格です。実際に4〜5年前に買った車を売ったら、100万円儲かった!なんて話もよく耳にしたものです。これは紛れもない事実で、私自身も否定することはありません。また、これらを含め1990〜2000年あたりの国産スポーツカーは今も相場が上がり続けているものもあります。じゃぁ、2〜3年後はもっと高くなるだろうと考える人も多いわけで、まぁそれ自体はあながち間違ってるわけではないんです。最近ではRX-7はかなり高騰を続けていますから、3年後上がっている可能性は高いです。ただ、ここからが問題です。そう、3年後いくら上がっているのか、ですよ。
3年間維持するコストはどれくらい?
3年後相場がいくら上がるか…いや、逆に3年間維持するためにどれだけのコストがかかるか、が重要だと思います。単純にそのコストを上回る相場の高騰がなければ儲からないということです。具体的に考えてみるとこんな感じです。
RX-7を買ってかかるであろうコスト(参考)
1年目 | 2年目 | 3年目 | 合計 | |
駐 車 場 |
180,000 (15,000×12) |
180,000 (15,000×12) |
180,000 (15,000×12) |
540,000 |
自動車保険 |
180,000 (15,000×12) |
180,000 (15,000×12) |
180,000 (15,000×12) |
540,000 |
自 動 車 税 | 45,400 | 45,400 | 45,400 | 136,200 |
車 検 | 150,000 | 150,000 | ||
合 計 | 405,400 | 555,400 | 405,400 | 1,366,200 |
3年間のコストがトータル136万円って。。。仮に今よりも相場が150万円上がったとして、13万円ほどの利益。どうですか?儲かると思いますか?相場が200万も300万も上がれば別ですが、そんなに美味しい話ばかりではありません。しかも、これらに加えて以下のような維持管理が加わります。
・走行距離
・修復歴
・天災(水没や雹害)
・サビ
・エンジンの定期的始動
・定期的な実走行
・消耗品交換などのメンテナンス
・内外装、及びエンジンルームのクリーニング
これらを完璧にこなして、3年間保管していただければコンディションを保て、相場の幅の中でも高い方の評価をされるはずです。
では、ここまで見て国産スポーツカーを投資目的で購入しようと思いますか?私なら絶対思いませんね。儲けることができる人は、自宅にガレージを持っていて、定期的に車に乗ることができる人だけなんです。そう、結局は限られた人だけなんです。。。
現状所有していない我々に勝機はないの!?
これから投資目的で買おうと思っていたのに…とショックを受けた方もいらっしゃるかと。全く方法が無いとは言いません。ただ、かなり厳しいのでご承知おきを。
①まだ上がりきっていない車種を選択
②掘り出し物レベルの安い車両を見つける
③状態の悪い車を見つけて手直しをする(カスタムを含む)
この情報社会で、更に買取業者がわんさかいる中でこれらの条件を手にすることは本当に難しいことです。だから言ったでしょ?かなり厳しいって。。そもそも世の中そんなに甘くないってことです!
ただ、これが絶対に不可能でも無いわけですよ。それは…いしてつに相談する。笑 結構真面目に言ってますよ。①は予想の範囲で、②は良い情報があったらまわせます。僕のオススメは③です。「この車、ここをこうしたら高く売れるんだよな〜!」ってやつ、知ってます。そう、これがノウハウですから。知りたい人は直接お問い合わせ下さい。
スポーツカーを楽しむことが大事
根本的な話ですが、私はスポーツカーの話をしているわけで…スポーツカーって運動性能が高いわけで…そう!走ってなんぼなんですよ!!だから、あんまり相場の高騰や、リセールバリューばかり考えずに、せっかく手に入れたんだったら是非乗って楽しみましょうよ!
形あるものはなくなります。そして人生一度切り。今後乗ることすらできなくなることだって考えられるわけです。それなら、乗れるうちに乗って楽しんで下さい。この年代の車に人気が集中しているのは、今の車にはない「運転する楽しみ」がギッシリ詰まっているからですよ。
沢山運転するから、しっかりメンテナンスするし、洗車だってする。次はこんなカスタムしようかな?なんて自分の車を眺めながら1時間経過…こんなことができるのはスポーツカーならでは!要するに愛情をたっぷり注ぎ込むわけです。すると不思議な事に車が輝くんです。
愛情が注ぎ込まれたものは、どんな高価なワックスやコーティングよりも光り輝き、結果高値で売買されるわけです。まずはご自身の「愛車」に愛情を注ぎ込んで下さいね。