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デントリペア歴20年のプロ直伝!ヤフオクで買った市販のデントリペアキットの使い方!

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デントリペア歴20年のプロ直伝!ヤフオクで買った市販のデントリペアキットの使い方!

デントリペア歴20年のプロ直伝!ヤフオクで買った市販のデントリペアキットの使い方!

2022/07/27

車に乗っている方なら分かると思いますが、事故や台風、雹などの自然災害によって車に傷が入ってしまったり、凹んでしまうとかなり高額な修理費用が予期せぬタイミングでかかってきますよね…。

 

もちろん修理して綺麗な状態に戻したいけどなるべく費用を抑えたい…。

 

そう思っていろいろ調べていると凹みには、デントリペアという修理方法があって従来の板金塗装の修理よりかなり安く修理できることに気づかれる方も多いと思います。

 

しかもこの修理に必要な工具はネットでセット売りされていたりするので、自分でできれば一番安く修理できますよね!!

 

けど自分で修理が出来るのか不安だし方法も分からない…。

 

そこで今回はデントリペア歴20年のプロがネットでセット購入した工具を使い、どのくらい時間がかかって、どこまで綺麗になるのか検証します!!

 

この記事を読んで自分にも出来そうだと思った方はぜび挑戦してみてく下さい!!

 

動画はこちら

 

 

今回この検証に協力してくださるデントリペア歴20年のエムロクの廣川さんです。

 

 

今回は廣川さんに某通販サイトで売っているデントリペアキットを使用し、実際に修理していただきます。

 

そもそもデントリペアとは?

 

そもそもデントリペアがどんな修理方法なのか分からない方のために簡単に説明すると、デントリペアとはペイントレスデントリペアの略で、その名の通り塗装を必要としない修理です。

 

通常の板金修理は修理面の塗装を剥がし、修理・修正したのちに再度塗装を行う為、多くの時間がかかり、結果として金額が高くなりやすい修理方法です。

 

デントリペアは専用工具を使い、塗装面を剥がさず生かしながら修理を行う為、あまり時間がかからず結果として工賃も安くなる傾向にあります。板金修理と比べ1/4程度の工賃になるそうなのでかなり安いですよね!!

 

塗装を剥がさない、再塗装しないのでオリジナルの塗装を生かしたままにできるのもメリットの一つです。

 

年式の古くなった車は経年劣化により新車時の塗装の色から変化しています。もちろん再塗装時に色合わせを行って塗装しますが、どうしても微妙に色が合わないこともあります。

 

またスポーツカーやレア車はオリジナルの塗装を大切にする傾向にあります。このように今ある塗装を生かした修理方法だからこそのメリットもあるのです。

 

この工賃が格安になり今の塗装が活かせるデントリペアですが、車のエッジ部分や、給油口など専用工具が使用できない箇所の修理や、修理面が欠けていたり、塗装が剥がれている場合には適切な修理が出来ませんので、修理対応不可となってしまいますので注意が必要です。

 

廣川さんの技術力が分かる記事はこちら

愛車の小さなキズ・ヘコミはデントリペアで!匠の業でS2000復活!

 

さっそく工具セットを開封!!

 

 

某通販サイトで約6000円で購入したデントリペアの工具セットを開封していきます。

中に入っていたのは

 

グルーガンとのり

 

グルーガンとのりのセットは、凹んでいる箇所と工具がしっかりくっつくように使用します。

 

 

タブ

タブと呼ばれる凹んでいる箇所をゆっくり引っ張り出すのに使用する工具です。

 

ゆっくり引き出すので引き出しすぎる危険性は少ないですが、接着面左右のボディーとの接地面に負荷がかかりますので、鉄板の薄い軽自動車に使用すると接地面が凹む恐れもあります。

 

 

 

スライドハンマー

凹んでいる部分に接着し、強い力を一気にかけることで凹んでいる箇所を引っ張りだす工具。

 

 

力加減を誤ると逆に飛び出してしまうので注意が必要です。また、スライド部に手を挟みやすいので怪我のないようにしっかり注意して活用しましょう。

 

 

プラスチックポンチ

出しすぎた時に調整するためのポンチですが、これも力加減を誤るとまた凹んでしまいます。

 

 

簡易ハンマー

直接叩いたり、プラスチックポンチを打つ時に使用します。黒い方がゴムで柔らかめ、透明の方が固めになっています。

 

 

スクレッパー

接着面を剥がすときに使用します。接着面がグルーガンでかなり硬いので剥がすのもスクレッパーを使っても一苦労しそうです…。

 

 

あとは空のボトルや、海外用のコンセントなどが入っていました。全部の工具を並べてみるとかなり種類が多いですよね…。

 

 

 

接着面に油分があるとグルーガンののりが剥がれやすくなってしまいますので、工具セットにはないですがシリコンオフを使用します。このシリコンオフは量販店に置いてありますので、作業時にはシリコンオフだけ買い足すようにしましょう。

 

早速作業開始!!

 

 

修理箇所の確認

まずは凹んでいる箇所を確認していきます。今回の凹みは500円玉程度の大きさですが、果たして某通販サイトで購入した工具セットでうまくいくのでしょうか?

 

脱脂・工具の取り付け

 

 

修理箇所を確認したら修理箇所周辺を脱脂します。この作業により、グルーガンがしっかりボディーにくっつきやすくなります。

 

 

脱脂後グルーガンをしっかり塗布してボディーに工具を取り付けます。グルーガンののりは高温で柔らかくなり、冷めると固くなるのでしっかり硬くなるまで十分待ってから次の作業にうつりましょう。

 

スライドハンマーで引き出す

 

 

工具が十分に冷めたらスライドハンマーで引き出していきます。おもりの部分を勢いよくひっばることで凹んでいる箇所を引き出していきます。この際におもりの部分を引いた際に指や手の皮を挟んで怪我をしないようにしましょう。

 

 

スライドハンマーが小さめなのであまり威力がないように見えますが廣川さんが3.4回引いただけで結構出てきていますね!!出しすぎて戻すのも大変ですので、慣れないうちは力加減しながら作業しましょう。

 

 

ある程度スライドハンマーで引き出したら、スクレッパーで工具を剥がしていきます。この際にシリコンオフを染み込ませるようにつけると取れやすくなります。

 

引き出した箇所の微調整

 

スライドハンマーで引き出した箇所をプラスチックポンチで叩いて微調整していきます。この微調整を失敗するとまた新たな凹みを作ってしまうこともありますので、注意しながら作業します。

 

 

タブを使ってゆっくり引き出す

 

スライドハンマーで大体引き出せたら、タブを使ってゆっくり引き出していきますが、軽自動車の鉄板は薄いので支点となる箇所に負荷がかかり凹んでしまうことも…。

 

また、最近の軽自動車は軽量化もありさらに薄くなっているので、もっと危険だと廣川さんも不安そうに作業されています。

 

 

この軽自動車はけっこう古いので最近の軽自動車よりは強い筈ですが、それでもけっこう支点となっている箇所が凹んでいます…。大丈夫なのでしょうか!?

 

 

この作業を繰り返す

 

スライドハンマーやタブを使って引き出し、プラスチックポンチで叩いて微調整をする。この作業を繰り返すことで徐々に凹みを無くしていきまます。

 

グルーガンののりが冷めるのに時間がかかるため、スポーツで使うコールドスプレーを使うと時間が短縮できるそうです。

 

 

いよいよ完成!!果たして廣川さんは某通販サイトで購入した工具セットだけで直せたのか!?

 

地道に作業を繰り返された廣川さん。いつもとは違う工具なのでやりにくかったと思いますが、今回は某通販サイトで購入した工具セットで直せるのかどうかの企画ですので、実際にどの程度直ったのかも見ていきます。

 

 

どうでしょうか?写真越しではわからないレベルにまで直っています。

 

 

ビフォーアフターを見ると一目瞭然です。廣川さんにかかれば某通販サイトで購入した工具セットであっても写真越しでは分からないレベルまで直ることが分かりました!!

 

 

では実際作業してみて廣川さんはどう感じたのでしょうか?この箇所の修理であれば表面から引っ張るのではなく、裏から押し出す作業の方が早く作業できるとのこと。

 

今回作業にかかった時間は1時間でしたが裏から叩き出す作業では20分程度で済むとのこと。廣川さんが1時間かかった作業を素人であるみなさんが行った場合、倍以上の時間がかかる可能性は高いです。

 

そればかりか倍以上の時間がかかって写真越しでは分からないレベルにまでなればいいですが、ならない可能性だってあります。技術がいる作業だからこそプロに任せた方が安心できますね!!

 

まとめ

 

今回は某通販サイトで購入した工具セットだけでプロがデントリペアしたらどうなるのかを検証しました。結果として廣川さんは1時間で写真越しでは分からないほどに凹みを修理することが出来ました。

 

しかし、素人の方では倍以上の時間がかかる可能性が高いですし、この工具セットは約6000円します。

 

 

もし廣川さんにお願いした場合はこの大きさの凹みであった場合21000円程度なので差額は15000円になります。

 

 

もし、みなさんが3時間かけてもこのレベルにならない可能性もあることを考えると、決して高い金額ではないことが分かると思います。

 

もちろんプロによって金額に差があることもありますので、複数の見積もりを取ってからその金額に納得して作業をお願いするようにしましょう。

 

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