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GR86(ZN6)パワーチェック!タイヤエイトデモカーのパワーは如何に!?

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GR86(ZN6)パワーチェック!タイヤエイトデモカーのパワーは如何に!?

GR86(ZN6)パワーチェック!タイヤエイトデモカーのパワーは如何に!?

2022/07/17

タイヤエイト刈谷店のデモカー旧型GR86、ZN6(以下ズンロク)をパワーチェックをしました!

 

ZN6パワーチェック1

 

 

なぜパワーチェックをするのか?

 

動画はこちら

 

 

本当にカタログ値に近い数字が出ているのか気になったことありますよね。燃費はカタログ値の0.7掛けなんて言う説も…。

 

今回のパワーチェックの理由は、本当にカタログ通りなのかを知ることが一つ。また今回はタイヤエイトさんのデモカーは鈴鹿サーキットで走行しラップタイムに伸び悩んでおり、その改善の手掛かりを見つけるのが今回の目的です。

 

パワーチェックをすることで、どこからどこまでの回転数においてトルクがオイシイのか、速く走るためにどこが良くて何が弱点かを知るヒントにもなります。

 

そこで今回は、スーパー耐久(以下S耐)にドライバー、メカニックとして出場しているMRSの森さんと一緒にEg magic(イージーマジック)さんでパワーチェックをしてもらいました!

 

Eg magicでパワーチェック

 

愛知県瀬戸市でチューニングからワンオフのパーツ作成まで行っているEG magicさんはトヨタ86やスバルBRZのデモカー作成やS耐のECUや部品開発など行っております。

 

ZN6パワーチェック Egmagic

 

今回はチェック項目のうち通常メニューにはない”パワーチェックのみ”を特別にご厚意で行っております。本来はパワーチェックのみのメニューはないので予めご了承ください。

 

ZN6パワーチェック ダイナモPROHUB1

 

使用する機器はmainline製のシャシーダイナモPROHUB。下の画像のように車軸に取り付けエンジンの出力を計測します。車軸に取り付けるので、ローラーの上を走るタイプで発生したスリップの心配もなく負荷を自由にかけられ、より正確な数字を出すことができます。

 

ZN6パワーチェック ダイナモPROHUB2

 

これを車体のハブとドッキング!

 

ZN6パワーチェック ダイナモPROHUB3

 

ZN6パワーチェック ダイナモPROHUB4

 

コイルからの電気信号をこの黒い装置で読み取り回転数を拾い次の画像のように折れ線グラフと数値で計測されます。

 

ZN6パワーチェック エンジン回り仕様

 

今回パワーチェックしたズンロクのエンジン周りのパーツです。エンジン単体はノーマルでそのままになっています。

ECU HKSフラッシュエディター(オリジナルデータ)
吸気 HKSレーシングサクションキット&RASTYラムボックス
排気 HKSスーパーマニホールドP-SPEC&Hi-PowerSPEC-L
エンジン単体 ノーマル

 

さぁ、エンジン出力はどんな感じで出ていて弱点はどうでしょう。目安は200馬力超えていればと希望を抱いた結果は…

 

ZN6パワーチェック 2

 

 

新型GR86もチェック!!

 

結果を知りたいところですが、Eg magicさんの新型GR86(以下ZN8)もパワーチェックをしてみようとダイナモにかけました!アップデートを重ねた旧型と新型で比べてどのくらい差があるのかZN8がレベルアップしているのか見てみましょう。

 

ZN6パワーチェック ZN8ダイナモ1

 

クルマの仕様はすべてノーマルになっております。

 

カタログ値235馬力、トルクは25.5kg・mなのでほぼカタログ値に近い数値が出ていると考えて良いみたいです。

 

ZN6パワーチェック ZN8ダイナモ2

 

また旧型であるZN6のカタログ値が207馬力、21.6Kg・mなので計測値でも13.5馬力近く上回りトルクが2.3kg・m上回っていて、ノーマルのままのZN8の方が力強くなっていることがわかります!

 

様々な改良と排気量を0.4リッター上げたことによりトルクフルになっているようです。また4000回転あたりでパワーカーブの落ち込みの谷があるので、この辺りがZN8の弱点と見えます。エキゾーストをグレードアップさせることなどでクリアできるそうです。

 

ZN6パワーチェック ZN8ダイナモ3

 

ZN6パワーチェック ZN8ダイナモ4

 

新型の方が速いのか…と周りからもため息が出るほどw

 

驚きの結果が!?

 

さて、気になるタイヤエイト刈谷店デモカーのズンロクの結果発表です!

 

1回目と2回目の差は温度による影響と考え全体的に温度が冷えている1回目に高い数値が出ました。希望であった200馬力も突破しており、ZN6のノーマル仕様で発生されるとする4000回転あたりのトルクの谷間はこのズンロクでは発生せず満遍なく出力され良い状態でした。実車のZN8はカタログ値から約5%ダウンした数値だったので、ズンロクはそのロスもなくいい数値ではないでしょうか。

 

ZN6パワーチェック 結果グラフ

 

ZN6パワーチェック 結果パワーカーブ

 

ZN6パワーチェック 結果トルク

 

2回目の温度上昇による制御関連によるパワーダウンがメインの原因と考えると、サーキット走行でも同じように温度管理に関して必ず発生する現象と考えられるので、今後より安定したエンジンパフォーマンスを生かすには熱対策や制御の部分で改良していくところが課題となりました。

 

比較的良い結果ではありますが、どのように表れているか比較表にしました。

 

型式 エンジン出力 トルク 排気量
ZR6カタログ値 207ps 21.6kg・m 1998cc
タイヤエイトデモカーZN6 207.2ps(1回目)
203.1ps(2回目)
21.6kg・m(1回目)
21.1kg・m(2回目)
1998cc
ZN8カタログ値 235ps 25.5kg・m 2387cc
ZN8 Eg magic実車 220ps 23.9kg・m 2387cc

 

そして7.8年かけてEg magicさんが開発したS耐に出しているZN6の出力が220馬力で、それよりもノーマルのZN8はパフォーマンスを上回っていました。少しショックでしたがそれだけトヨタさんは新型GR86の開発において改善を重ね素晴らしいクルマを出してきたと言うことですね!

 

現段階で車両を購入を検討するのであれば新型GR86を買うのがオススメです!

 

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