上機嫌で名古屋に到着したいしてつ。今回はオートサロンでお世話になったK-oneの小菅社長からいい話があると言われて名古屋までやってきました。果たしてどんな話なのでしょうか?ワクワクです!!
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K-one瑞穂高辻店に到着すると小菅社長が出迎えてくれました。いしてつに儲けさせるために頑張ってくださるそうです!!
合計で5台の車を小菅社長から紹介してもらいました。その中から今回はトヨタ86(ZN6)6MTを紹介します。
ぱっと見でもかなり状態の良さそうなトヨタ86ですが相場に関してもGR86が販売開始されこれからどんどん価値が下がっていくのでは?とお考えの方も多いと思います。
確かにGR86発表前に比べてトヨタ86の価格はだいぶ落ち着いてきました。しかし、近年スポーツタイプでMTでFRの車種はかなり少なくなっています。
このため昔のような(シルビアやスカイラインやチェイサーの時代)価格の下がり方はしないと考えます。
またGR86に比べて車体購入価格を抑えることが可能です。そして年式も比較的新しいため、チューニングのベース車両や若い方にもオススメの車種となっています。
このトヨタ86大変お買い得な車ですが、多くの方は魅力を見逃している可能性が高い1台です。一体どこで見逃しているのでしょうか?いしてつが詳しく解説します。
驚きの走行距離!!なんとこの86〇〇kmも走っています!!
実はこのトヨタ86ですが、なんと…20万km走っています!!それだけ聞くとすごく傷んでいる車だと思われるかも知れませんが外観や内装を見て行きましょう。
実際この86のスペックを紹介します。
・初年度 平成26年式
・グレード GT
・車体カラー ブラック
MAX☆のフルエアロ装着で引き締まった印象の外観
社外ヘッドライトに交換済みです。車高を下げていることでウインカーの位置が低くなり、ランプの位置が低すぎると保安基準不適合(車検に通らない)になる可能性があるため、純正ウインカー部塗装済みです。
フロント足廻りは社外車高調、projectμのブレーキキャリパーにADVAN RS-Dホイールに225/40R18タイヤを装着。projectμのブレーキキャリパー装着はかなりポイントが高いですね!!
車両側面で感じる魅力はレーシングドライバーである織戸学選手がプロデュースされているMAX☆のエアロ。
出来るだけノーマル状態の86の良さを活かしながらも、より引き締まったスポーツカーの印象を与えてくれます。
リヤの足廻りは車高調とprojectμのスリットが入っているブレーキローターが装着されています。
車両後方もかなりカスタムされていて、MAX☆のリアディフューザーに柿本改のマフラー、そして輸出仕様の大型リアウイングが装着されています。このリアウイングがあるのとないのではかなり印象が変わりますよね!!
ボディ、エアロやホイールが黒で統一されているため高級感があり、それでいてシャープで引き締まった印象となっています。
普段使いもレーシング走行も楽しめるいいとこ取りの内装
室内も非常に綺麗な状態。K-oneオリジナルのフルバケットシートは高すぎず低すぎずのいい塩梅のローポジション。かっこよさと運転のしやすさの両方を実現。
Defiの3連メーターでスポーツ走行時の油温や油圧などをしっかり確認することもできます。
また強化クラッチが入っているのでよりスポーティーな走りが楽しめます。
そして何と言ってもダッシュボードに織戸さんの直筆のサインが入っているのもかっこいいですね!!
純正の良さを生かしながらライトチューニングされたエンジンルーム
エンジンルームを見る感じハードなカスタムではなく、純正の良さを活かしながらサーキット走行も楽しめるような仕様になっています。
スロットルコントローラーは入っているのといないのでは走行性能や加速、アクセルを踏んだ時の感覚が全く異なりますので購入時からスロットルコントローラー付きは嬉しいですね。
走行距離に関係なくハードに使用されていた車は少なからずダメージを受けています。この車両はそこまでハードにカスタムされていません。
いしてつがプロの目で見てもそこまでハードに使用されていた形跡はないのでダメージの心配はなさそうです。
しかし気になる走行距離20万km…
さてここまで見てきた感じでは外見も内装も適度にカスタムしてあり、スポーツ走行を楽しむ程度のライトチューン車両ということがわかります。この程度のいい車をそれなりの価格で販売するなら、正直いしてつじゃなくてもできます。
しかし20万キロ走行している車であっても、きちんとメンテナンスをすれば程度のいい車より安くチューニングまでできる可能性だってあるんです!!
走行距離20万キロの86を本気でお勧めする理由
皆さんがグーネットやカーセンサーで欲しい車を探す場合、自分の希望にあうように様々な条件を入れて絞り込みをかけるはずです。車体カラー、修復歴の有無、走行距離や年式などが条件に当たります。
そこで大体の方は走行距離が7万キロ以下や10万キロ以下で検索されると思います。
しかし、車の寿命が10年10万キロであった時代は遥か昔の話です。
昭和や平成10年代の車の多くはタイミングベルトなど交換するのに高額な工賃がかかる部品が多く、今より部品そのものの精度も低かったので、定期交換部品も多く修理代が高額となる10年10万kmを、買い替えの一つの目安としていました。
しかし、現代ではタイミングベルトからタイミングチェーンへと変わり各部品の精度の向上により、10年10万km時にあまり高額な修理が必要となるケースが少なくなっています。
現に海外では30万kmを超えてなお現役で走っている日本車は多く存在します。
※中古車購入時のリスクについて詳しく解説した記事がありますので是非読んで下さい。
もちろん新車時や5年5万キロ走行時と比べると、ブーツ類に亀裂がでてきたりブッシュ類がへたってくるので交換が必要となってきます。
しかし、定期的にきちんとメンテナンスをしてエンジン、ミッション、車体そのものがしっかりしていれば20万キロ越えでも問題ありません。
また20万km超えなだけに車体価格が安いです。そのためエンジンをO/Hしたり、ターボをつけたり、排気量をアップしたりなど、高額な修理やカスタムを行っても大体走行距離7万km程度の車体価格と同じ程度の価格で収まるそうです。
エンジンをO/Hすることでエンジンの性能を十分に発揮できるようにした上でターボをつけた20万km走行のトヨタ86とノーマル仕様でカスタムすれば追加で費用が発生するトヨタ86。あなたならどちらにしますか?
まとめ
20万km走行した車両であっても丁寧に大切に乗られていた車であれば、しっかりメンテナンスすることにより、まだまだ現役で乗ることが可能であることをご理解頂けたと思います。
もちろんこのような車両を購入することは少なからずリスクを伴いますが、いしてつの長年スポーツカーを見てきて培った感覚と経験、K-oneさんの確かな技術力があってこそ生きてくる車体であると感じました。