S2000の中古車選びはここを見ろ!
2022/04/18
少しずつ暖かくなりはじめる3月は決算期で大忙しですね。忙しいと同時に小売業などモノを売る業界は売り上げの数字にこだわる時期。つまり消費者にとっては安く手に入れられる時期でもあります。
今日取り上げるS2000は皆さんご存じの通り中古スポーツカーの中で高嶺の花になりました。手に入れるのに一苦労。アフターメンテナンスも一苦労。それでも乗りたいS2000。
今出回っているS2000でノートラブルはほとんどあり得ません。あっても高すぎて手が出ません。それならば安い個体を一発ドカンと直してしまうか、パーツ供給や金額面で出来るだけ修理がしやすいクルマを手にして細かく直すのもありですよね。
今回の記事では、スポーツカーを中心に販売メンテナンスをしているHMRのイシケンさんと邑松さんが、購入前の上手な中古車選びと購入後に発生するかもしれないリフレッシュ内容を教えてくれます。
結婚する前に同棲しておけば、どんなところが良くてどこを補うか分かりますよね。好きなクルマの事も事前によく知っていれば上手な付き合い方ができると思います。
目次
どんどん価値の上がるS2000
S2000は街乗りもサーキット走行も楽しめる今も人気のHondaが誇るスポーツカー。以前に取り上げた記事があり詳しく説明しておりますので、こちらも是非ご覧になってください。
その記事の中から相場に焦点を当てると、現在も値段は上がり続け2019年当時と2022年現在で価格相場の比較をしてみました。
グレード | モデル | 2019年3月 | 2022年3月 | 新車価格 |
AP1 | ベース | 150〜328 | 329~598 | 338 |
タイプV | 140〜218 | 318~468 | 356 | |
AP2 | ベース | 210〜300 | 499 | 378 |
タイプV | 230 | 398~479 | 399 | |
タイプS | 315〜398 | 449~679 | 399 |
※5〜10万km 修復歴無しにて検索(ASK表記は除外)
表からもわかるように価格は高騰し、新車価格よりも高くなるケースもあります。それだけ価値のあるクルマだと評価されている。ということですね。
S2000を買う基準は第一に修復歴なしのクルマです。また、20年前のクルマなのでメンテナンスフリーの個体はまず存在しません。そこはもう諦めましょう。そこで必要になってくるのはコンディションを見極める目利き。
中古車選びでは年式、走行距離の情報だけではなく整備記録の有無や、販売店がそのクルマに対してどれだけ把握をしていて、納車後のアフターメンテナンスもしっかり対応してくれるかどうか、といったところを見極めることが重要となります。
また、オーナーになりたい方もしっかりとクルマを知ることが大事になってきます。何も知らないまま安い個体を手にしてすぐ故障してしまい、パーツがないので修理できません。修理できても何十万もかかります。と言われたら何のために買ったか納得いかないでしょう。
そのような方も、わからなかった原因や今後のカーライフにお役立ていただける内容となっております。
エンジンルーム編
エンジンルーム編の動画はこちら
オイル漏れ
まずはオイル漏れ系。どんなに状態が良くてもオイル漏れは起こりうるものです。エンジンオイルは主に2点、エンジンヘッドカバー、VTECスプールバルブ回りを見て回りましょう。これらはボンネットを開けて覗き込めば見られるものになっています。
①ヘッドカバー
ヘッドカバーからの漏れは定番で、経年によるパッキンの劣化など、どのクルマでも起こることが多いです。中でもS2000はクルマ正面から見るとエンジンが左下に傾斜しているので、低くなっているところにオイルが集まってくるということです。
これによって傾斜している下側にオイルにじみが出やすくなっていて修理も簡単に行えます。
②VTECスプールバルブ周り&カムチェーンテンショナー
スプールバルブのパッキンの劣化から指差している箇所の下側にオイルが漏れることがあります。更にこの下にはカムチェーンテンショナーという部品(他車ではタイミングベルトの張りの調整と同じ役割の部品)があり、取り付け部分のOリングというゴムパッキンの劣化が原因で漏れてくることがあります。
番外編としてS2000はヘッドカバーのパッキンとは別にカバーの内側でプラグホールパッキンもオイル漏れがありますが、作業としても大変なので割愛します笑
フルード漏れ
続いてフルード漏れにいきましょう。
構造上フルードは基本減らないものです。タンクのキャップを開けて規定量が異常に減っていないかを確認するのですが、漏れているかの判別方法はブレーキマスターシリンダーの後ろに取り付けられている黒い倍力装置の取り付け部下側を見ます。グジュグジュ火傷のようになっていないか塗装がハゲていないかを確認します。
クラッチマスターシリンダーは漏れると本体の塗装に付着し上記のような状態になります。また室内側にも貫通している部品もあるので室内側のチェックも必要です。
冷却水漏れ
続いては水回り、冷却水漏れです。
①ラジエター
ラジエターはエンジンを冷やす大事なパーツのひとつです。
ラジエターのアッパータンクとコア(本体)の継ぎ目からひび割れが起きクーラント(冷却水)が漏れてしまいます。また白く変色していることがその予兆にあたります。そういった場合はラジエターと周りのパーツはだいぶお疲れのサインになっています。
特にカスタマイズを考えている方は要注意です。ハイプレッシャータイプのラジエターキャップを取り付けた場合、いままでかからなかった強い圧力がラジエターホースやウォータポンプなど様々なパーツにかかり水漏れを起こす可能性があります。こういった場合にはラジエター本体やホース一式の交換をオススメいたします。
②ウォーターポンプ
ウォーターポンプはS2000では水が漏れることはあまりありませんが、回転部品は長年使用により異音が出ることがあります。次は異音について説明してもらいました。
異音
エンジンルームからの異音で挙げられるのが
・ファンベルト
・プーリー内のベアリングのガタ
・テンショナーのスプリングのヘタりによるベルトの緩み
この3つがカラカラ音のよくある原因となります。これらを放置するのは絶対NGです。
特に怖いのがベアリングのガタを放置した果てに…
邑松さん爽やかな顔して怖いこと言ってくれますwですがこれは冗談じゃなくどんなクルマに於いても同じことが言えます。違和感を感じたらすぐに診てもらいましょう。
中でもアフターパーツも少なく工賃も決して安くないそして替えの利かないS2000。また中古車購入の時は異音を直した状態であることを前提に話しましょう。
エンジン不調系
続いてエンジンの不調系です。主にあるのはプラグ関連の不調で、数字が書かれているところがスパークプラグとイグニッションコイルの入っている箇所です。
①イグニッションコイル
イグニッションコイルに不調が出ていると、エンジンチェックランプが点灯したり低回転時のアイドリングになり回転が保持しにくい、吹き上がりが悪いなどの症状が出ます。
②スパークプラグ
またスパークプラグの摩耗で火花が飛ばなくなり、本来の性能が発揮できなくなります。カプラーもプラスチックなので傷むとロックが弱くなり配線ごと交換になります。
③呼吸器系
そしてアイドリング不調は呼吸器の異常。一番大事なのは
これが合言葉です。注意箇所はスロットルボディー、スロットルセンサー、RACVの3か所です。
①スロットルボディ
空気量をコントロールするパーツですが、空気の通路に汚れが詰まってしまいます。人も気管が詰まったように息が吸えなくなるように、クルマもエンジンを燃やす空気がなくなってしまいます。これによりアイドリングが不安定になったりエンジンがかかりにくくなったりします。
②スロットルセンサー
センサー系の汚れも誤作動を起こしてしまうことでキチンと空気の流入量が把握できなくなってしまいます。
③RACV
アイドリングアイドリングをコントロールする装置でスロットルバルブの開閉の制御をし、エンジン回転数の調整を行います。汚れによって開閉指示がちゃんと行われなくなってしまいます。
制御ついでに電装
バッテリーの配線もチェックをする箇所の一つ。中の銅線の傷みも外見からはわかりませんが経年の劣化により電気がちゃんと流れなくなり、正しく制御が行われないことによりエンジン系統の不調を引き起こしてしまうこともあります。
また、バッテリー交換直後はコンピューターがリセットされてしまい、エンジンの状況をしばらく学習していますので、エンジンかけてから10分以上おいてからチェックするようにしましょう。
下回り編
下回りの動画はこちら
下回りチェックの手順
運転席に乗ってクラッチを踏んでスムーズに戻るかチェック→リフトアップして下回りを見せてもらいましょう。お茶を濁して見せてくれないお店はやばいかも!?
オイル漏れ下回り(前側)
エンジンオイル編で紹介した部分が下まで来ているかチェックできます。オイルフィルター周りはオイルを拭ききれなくて残っていることがあるので焦らないように。S2000はもともとエンジンの揺れが大きい車。それが原因で緩んだフィルターは締め付けで解決します。
マウント
液封マウントは車体側でエンジンを受け止めるパーツで同時に制振、防振役割を果たしていて乗り心地にも影響してきます。パーツ内にオイルが入っていますがダメになっていると錆び汁のような液体が出てきてしまい交換が必要となります。
クランクシャフトシール
クラッチ下の隙間クランクシャフトシールパッキンの破損液漏れも注意が必要です。
整備士はだいたいオイルの臭いを嗅げば判別可能なので、何が漏れているか判断してくれます。ここのトラブルの原因はクランクシャフトのシールからエンジンオイルが漏れていることが原因です。
トランスミッションを下ろす大掛かりな作業となるので、クラッチ、トランスミッション関連の作業がある時は一緒に行ってしまうのが良いでしょう。
クラッチレリーズシリンダー
クラッチレリーズシリンダーはエンジン編で紹介したマスターシリンダーの相方でこちらと連動しています。ゴムパーツのオイル漏れで放置するとクラッチの機構が動かなくなり、クラッチが切れなくなるという大惨事になってしまいます。
もしクラッチ交換をするといった場合には一緒にクランクシールとレリーズベアリングの交換をおすすめします。
クラッチレリーズベアリングガイドのトラブルもないか確認しましょう。一番最初に言った運転席でクラッチ踏んでスムーズに戻れば大丈夫です。戻りが悪いとグリスが経年でカピカピに乾燥してしまい、滑らかさがなくなり摩耗から戻りがぎこちなくなります。
また、クラッチフルードは交換を忘れられることが多いフルードの一つで、動かさないと水を含んでしまい錆びてしまいます。これも動きを悪くする原因になってしまうので、これからS2000を買う方やオーナーさんであまり距離を乗られていない方は交換をオススメします。
オイル漏れ(リア周り)
①デフサイドシール
指でさしている箇所はドライブシャフトの付け根部分から漏れている場合があります。
②プロペラシャフト
次に後輪に駆動を伝えるプロペラシャフトの付け根の隙間部分からも漏れていないか注意します。この場合の修理は大掛かりなものになります。続いてリア側に行きます。
③デフマウント
リアのデフマウント。画像の状態は表面にひび割れが起きています。これがもっと悪化して割れてしまうと茶色い液体が出ていたら交換のサインになります。
④ショックアブソーバー
社外純正問わず年式を重ねるとショックアブソーバーがダメになっている場合もありオイル漏れを起こすこともあります。
⑤ドライブシャフト
ドライブシャフトは蛇腹のゴムブーツ部分が劣化により切れて出てくる場合と、ブーツを固定している金属製のバンド(2枚目の画像の指している箇所)の隙間からグリスが漏れている場合があります。
ブッシュ・ブーツ周り(フロント側)
ブーツは中にグリスが入っていてそれが漏れていると車検に通らないので交換が必要です。一方ブッシュは切れてガタガタになっていなければ車検は通ります。
つまり「ブーツが破れてグリスが出ていないから大丈夫ですよ」と言ってくるのか「購入後にリフレッシュが必要ですよ!」とアドバイスしてくれるのかで、販売店のユーザーとの向き合い方も伝わってきますよね。そこもお店選びをする上で大事な点ではないでしょうか?
①タイロッドエンドブーツ
②ロアアームジョイントブーツ
タイロッドエンドとロアアームジョイントブーツ。このS2000はひび割れ程度なのでセーフ。切れていたら交換が必要です。
③スタビリンクブーツ
スタビライザーリンクの赤丸にあるようにスタビリンクブーツもチェック項目の一つです。ブッシュで最も傷みが出るパーツはフロントロアアームの奥にあるコンプライアンスブッシュ。
④コンプライアンスブッシュ
中々見えづらい位置にあります。現物はコチラ
このブッシュは亀裂の進行が早いパーツの一つ。状態が酷くなると切れてしまい走行性能にも影響しブッシュとして機能は失われてしまいます。このパーツを外すためにボルトを外すのですが、中のブッシュと癒着してしまい外れなくなってしまっている場合があります。
こちらは回るか否か交換時しか触らないので正直購入時にはチェックすることがないので難しいです。外れない場合はサブフレームごと交換になってしまいますが、S2000もだいぶ年を重ねているクルマなので部品一ずつよりも一気に交換してリフレッシュしてしまうのもオススメです。
余談ですがサーキット走行のような激しい走りを繰り返しているとサスペンションの付け根アッパーアームの溶接部分が剥がれていたりクラック(亀裂)が入ることがあります。
その場合はガセットプレートを取り付けるなどの対策を施すことができるので、購入前にチェックすると良いでしょう。
ブーツ・ブッシュ周り(リア側)
①ロアアームジョイントブーツ
②トーコントロールロッド
③スタビライザーリンクのゴムブーツ
④サスペンションのブーツ
前側と同様にこれらも破れやグリスの漏れがないかチェック項目です。
異音チェック
①駆動系パーツ
駆動系パーツは異音が出やすくなっています。プロペラシャフトのガタ、ドライブシャフトのベアリングのガタ、デフの中でギアの歯あたりが悪化した場合など、回転物からの異音が考えられます。
②デフマウント
デフマウントも傷んでくるとデフが動いてしまいゴトンゴトンと音がしたりします。
ドライブシャフトのジョイント部分はアクセルオン時に左右に揺さぶられる振動が発生します。
③ハブベアリング
こえたらリアタイヤの付け根になるハブのトラブルの可能性があります。
中のベアリングは走行を重ねると傷みからガタが発生して異音の原因にもなります。
ブレーキまわり
キャリパーの固着。S2000に多くでるトラブルの一つで、中のピストンの錆による固着が原因で、異常に摩耗したり熱を持ってしまいます。最初にリフレッシュする一つのポイントです。止まることがクルマの中で一番大事ですよね!
ステアリング系
最後は下回りついでにステアリング系です。
エンジンをかけ始めでまだ冷えているときにハンドルがピクピク動く、もしくは左右どちらかにグルグル回るというカオスな現象が出たらそれはステアリングトルクセンサーの異常が原因です。
矢印の箇所がトルクセンサーの部分になります。まだパーツは出るのでリフレッシュ可能です。
しかし重ステ(ステアリングがめちゃめちゃ重い)状態の場合にはパワステコンピューターの故障が考えられ、こちらはもうパーツが製廃になっており直せない状態となっています。
なので、エンジンをかけた時にハンドルを切って重くないか確認するのは必須項目になりますね。
内装編
内装の動画はこちら
運転席
乗った時の確認手順!
チェック項目 | チェック内容 |
エンジンスタート | エンジンはすぐにかかりアイドリングが安定しているか |
エアコンスイッチオン | 涼しい風、暖かい風が出るか |
パワーウインドウ | 全部開閉がスムーズか |
電装 | ヘッドライト、ブレーキランプ、ウインカー、幌の開閉がスムーズか |
オーディオ関連 | 音が出るか |
クラッチ切ってミッション入れる | スムーズに入るか |
これらを一連の流れとし、身の回りの物を全部触ってみて確認しましょう。
では本編さらっていきましょう。まずは室内灯です。
①室内灯
電球切れではなくドアを開けた時に電気がつかない場合、これは接点が錆びてダメになってしまっているケースがありますがこれはパーツはまだあります。
②幌
幌のロック部分はちゃんと電動で開閉するかのチェックもしますが、ガタがないかちゃんと閉じられるかも確認しましょう。
このフックの部分はだんだんガタが出てくるので、しっかり閉めていても走行中にガタガタ聞こえてきてしまいます。また速度が80km/h以上になってくると車内への風切り音が不快な音になってくるので早めに交換しましょう。
③インパネ周り
ダッシュボード周りからビビり音がしますがインパネ裏の配線の緩みだったり、エキマニのビビり音、エキマニ遮熱板の割れ、シフトレバーまわりからなど色々なところから聞こえてくることがあります。
ですがここは原因を突き止めて解決するのは大変なので走りに支障もないものであれば、元々揺れの大きめのクルマなので…と心に留めておくのが良いでしょう。
エアコンの調整つまみは劣化でひび割れ、熱で溶けてくるとネバネバして気持ち悪くなってしまうので交換しましょう。
④ドリンクホルダー
ドリンクホルダーのふたもバネがちゃんと働いているか確認しましょう。
故障ではなく気になるレベルですが、シートベルトの巻き取りのスプリングがダメになっていてカチャカチャ音が出る場合もあります。こちらはもうパーツが無く交換不可なので、この症状がないのを選ぶか諦めるかのどちらかでしょう。
雨漏り
そして、オープンカーで気になる雨漏りのチェック方法も覚えていきましょう。
①幌周り
幌の可動部分は破れやすいので気を付けましょう。もうひとつ漏れやすい場所はウェザーストリップという窓と幌の隙間を埋めているゴムパーツです。
これは幌をオープンにしたときに三分割になり畳まれる箇所になり、繋ぎ目は弱くなると隙間から水が入りやすくなってしまいます。幌のロックの合わせ目のゴムが痩せて張りがなくなると隙間が発生します。
ロックがしっかりかかり幌本体がきっちり閉まっていることが重要です。
幌のリア側には、ゴムの下に水の通り道になるレインレールがあり外に排水します。ここにゴミが詰まったり水が流れなくなると雨漏りしてしまいます。
レインレールの交換は幌の取り外し作業が発生するので、幌交換や修理の際は一緒にレインレールの交換もやってしまいましょう。続いてはトランクです。
②トランクルーム
工具をどかしてトランク底の部分に触れてしっとりしていたらアウトです。原因はテールレンズの隙間です。これは後期型のAP2に出る症状で前期型のAP1には出ないそうですが雨季にチェックしてみましょう。
またフェンダーとトランクを溶接しているつなぎ目のコーキング材が割れた場合と固定用のねじ穴が傷んでしまった場合にも、同様に雨漏りします。
通風孔の取り付け部のパッキン劣化や下の画像に見える黒い部品(リアバンパー固定の為のステー)もスポンジのパッキンがついていてダメになると水が入ってきてしまいます。
大体直せるけどノウハウが必要で原因がわかっていても大変なんです。もし、もし販売店でホースで水かけていいですか?と聞いてみてOKだったら実際に水をかけさせてもらいましょう。
これらをふまえて、トランク内がしっとりしていないか、先に挙げたポイントに水が入り込んでいないかチェックするといいでしょう。しかし、自然の雨は人工の雨とは桁違いだそうです。
ここまでエンジン編・下回り編・室内その他編とたくさんの症状を紹介してまいりましたが、これだけを覚えて実践するのはめちゃくちゃ大変です。大事なのは修理箇所がないクルマはないことを前提にどこまでが許容範囲なのか、お店で直してくれるところ、自分で直さないといけないところを理解してから買う、ということです。
まずはこの記事を読んで、動画を見て、HMRさんで購入するのが一番でしょう!ここまでのチェックを全てした上でWebページで公開し展示、販売していますので状態がわかるようになっています。これでS2000のことより深く知ることが出来、長く付き合って行くための覚悟と準備が出来たのではないでしょうか。購入、アフターメンテナンスに関してもHMRさんに是非問い合わせてみましょう!