鑑定歴25年のプロに極上のS2000を鑑定してもらいました!!

1999年、本田技研工業創立50周年を記念し製造されたオープンスポーツカーS2000。2009年に生産が終了しましたが、今なお人気を集める車で自分の愛車にしたい方も多いはず。しかし、かなり個体差のある車種で、せっかく購入したものの修復歴有りだった…なんてことがあればショックはかなり大きいですよね…。

 

この記事では鑑定歴25年のプロが厳しく査定して修復歴有り無しの判断ポイントを分かりやすく解説します。

 

修復歴有無の判断ポイント1　ボルトが回っているかどうか

 

動画はこちら

 

パッと見た感じかなり綺麗なS2000ですが、実際に修復歴はあったのでしょうか?

 

 

プロの方のお墨付きをもらうべく張り切っています!!実際に今回鑑定してくださる鑑定歴25年のプロはこの方です。

 

 

忖度なしにズバッと鑑定してくれそうな株式会社よつばの山田さん。鑑定歴25年のプロはどんな箇所を見ていくのでしょうか？

 

まず山田さんが確認したのは「ボルトが回っているかどうか」でした。

 

通常、車は骨格となる金属部分を組み付けた状態で塗装をしています。そのため整備や事故修理で脱着する際にボルトを外すと、ボルトの塗装が少し剥げたり傷がついたりします。そのためボルトが回っているか＝誰かが手を加えているかを確認します。

 

 

他車では基本的に触ってない箇所ですが、S2000はこの箇所は純正で触っている箇所ですので、この箇所のボルトが回っているのは正常です。

 

 

この部分はプロではない方でも判断しやすいポイントですね。

 

修復歴有無の判断ポイント2 　繋ぎ目のスポット、シールが純正かどうか

 

 

これはプロにしか分からない部分になりますが、金属と金属をつなぎ合わせて作られている自動車は繋ぎ目をスポット溶接でつなぎ合わせて、シール（シーリング）することでスポット溶接部への応力集中を防いでいます。

ジャッキアップポイントを見ると周りに丸い点があると思います。それがスポット溶接してある箇所です。そのスポットの箇所やシール材の違いを詳しく見ていますが、多分私たちには見ても分からないでしょう笑。

 

修復歴有無の判断ポイント3　各部の色の違いを見る

 

比較的分かりやすいのが各部の色の違いです。ドアヒンジやボンネットの裏側などの隣接している箇所の色が違う場合、どちらかが交換、修理されている可能性があります。

 

 

これはいくら優秀な修理業者であっても現車と完璧に色を合わせるのはかなり困難だからです。車は経年劣化、紫外線のあたり方など様々な要因で微妙に変色していきます。

 

修理業者も純正色から現車に近い色になるように色合わせをして塗装しますがやはり微妙に違います。その差で交換、修理されている可能性を判断しています。

 

さらに見る目が養われると塗装の肌（塗装面の微妙な凹凸）を見て修理箇所を探すこともありますが、これも私たちには難しそうです…。

 

修復歴有無の判断ポイント4　角度、光の当たり方をかえて凹みや傷を見る

 

車の側面などを目線を一定にし前から後まで一直線に見てみます。上側、真ん中、下側など3箇所に分けて見ると分かりやすいです。凹みがあると光の当たり方が違います。

 

 

この車両は外装も完璧です。

 

気になる鑑定結果はなんと!?

 

ここまでしっかり確認してもらったS2000の鑑定結果はどうだったのでしょうか？いしてつの表情もかなり緊張しています…

 

 

ドキドキ…。

 

 

いしてつの目に狂い無し!!修復歴なしの評価4.5〜5点を頂きました!!この4.5〜5点はかなり高い評価点でこの上にはS点、6点がありますがS点は初度登録より12ヶ月まで、6点は初度登録より36ヶ月までしかつかない点数なので、つまり得られるS2000の最高点は5点となります。

 

いしてつの見立てどうり、最高状態のS2000であることのお墨付きをこの道25年のプロから頂きました!!実際オークションで購入する場合は、オークション会場の鑑定士の方の判断で点数がついていて、それを中古車販売会社が購入するので比較的安心ですが、こうしてセカンドオピニオンのように第三者の鑑定士の方に見てもらうことでより安心できますよね。

 

他の車種でも修復歴有無車のポイントを紹介してもらえるようなので、今後の動画も楽しみにしていて下さい!!