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中古車購入時のリスクとは

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中古車購入時のリスクとは

中古車購入時のリスクとは

2021/10/08

車を買う際に、「新車」or「中古車」の選択で悩むかと思います。多くのユーザーは費用面で新車を買えないから中古車に、といったケースが多いかと。今回は中古車の購入に関して考えられるリスクを挙げてみたいと思います。

 

中古車はリスクだらけ

 

私は17年ほど中古車の売買に携わってきました。ここでハッキリと申し上げておきます。「中古車はリスクの塊」です。嫌なら新車を買って下さい。

 

中古車販売の営業スタイルは様々ですが、一番多いタイプ?いや、イメージと言った方が良いでしょうか。その車のセールスポイントを必死で説明して良いことばかりをお客様に伝える営業マン。この営業マンからこの車のデメリットやウィークポイント、所有してからの注意点など、どれだけ聞くことができるでしょうか?当然ですが、中古車故に抱えるデメリットやウィークポイントはできることなら伝えたくないのでしょう。

 

私の経験上、それらを伝えない営業マンが大多数です。当然のことながら、車を売りたい一心で良いことをお客様に伝えます。グレードや走行距離、修復歴の有無、オプションや装備品にいたるまでセールストークと言われる言葉を、これでもかと言わんばかりに並べてお客様をその気にさせます。いや、これは普通のことで、何一つ悪いことは無いと思います。しかし、本当にそんなに良いことばかりなのでしょうか?

 

中古車販売の営業マン

 

中古車は突然湧いて出るものではありません。新車を購入したユーザーが何らかの理由で車を手放すことで初めて中古車が生まれます。どんな理由で手放すのでしょう。車検、事故、故障、家庭の事情、飽きた…挙げればきりがないほど、様々な理由が存在すると思います。

 

中古車に乗られているあなた。前オーナーがどのような理由でその車を手放したかご存知ですか?おそらく8割の方はご存知では無いと思います。

 

お気付きですか?この時点であなたは多くのリスクを抱えているのです。

 

予測できるリスクとは

 

中古車購入リスク

 

中古車で予測できる代表的なリスクは以下となります。

 

①修復歴、及び修復内容
②走行距離
③機関的な不具合
④冠水や雹害などによる被災
⑤塩害によるサビ

 

これらがどれだけのリスクとなるのでしょうか?

 

修復歴、及び修復内容

 

中古車を購入する上で、全てのユーザーが気にすると言っても過言ではないのが「修復歴」。一般的には事故をしているか、していないかを測る基準となっているようです。

 

ここ数年では、GOO鑑定やカーセンサー認定といったものが付けられて、中古車の売買が行われているため、ユーザーはとても安心して買える状況が出来上がっています。今までは販売店とユーザー間でのやり取りで完結していたため、ユーザーは販売店の言うことを信じるしかありませんでした。それが第三者機関が介入することで、大幅にリスクを減らし、安心を手に入れることができました。

 

こういった経緯で修復歴の偽りは激減しましたが、未だに偽っている販売店もあるのも事実。こんな商売をやっているお店は論外ですね。また、故意に偽っていなかったとしても、各オークション会場の規定の違いで「修復歴無し」が「修復歴有り」になることもしばしば。。この修復歴の定義というのはとても難しい問題というのは今も変わらないと言えます。

 

 

修復歴の定義

 

日査協、公取協などの統一基準として修復歴車と定義されているのは、骨格(フレーム)部位等を交換したり、あるいは修復(修正・補修)したものが修復歴車(事故車)となります。

引用:日本自動車査定協会

 

上記が日本査定協会が定める修復歴の定義になりますが、細かい部分に関しては各オークション会場の規定が違うため、このお店で修復無しで買ったのに売ったときに修復有りになってしまった…など良くある話。何故規定が統一されないの?と疑問に思いますが、いろんな理由があって各オークションで規定が違うんでしょうね。

 

それ以外にも修復歴を語りだすと止まらないので、今回はこれくらいにしておきますが、とにかく前オーナーがいる中古車というものは、その頃の板金及び修理履歴が見えないため、どうしてもリスクが発生するということです。

 

お客様の中には板金歴も一切無いものを、という方もいらっしゃいますが、形あるものは必ず壊れるときが来るように、車も板金や修理されていることが有る、可能性が有るということを絶対に忘れないで下さい。

 

修復歴有りって実際どうなの?

 

実際に修復歴有りの中古車は世の中に多数存在しているわけで、私自身、それを否定するつもりは有りません。実際に私自身も数々の修復歴有りの車両に乗ってきました。私は修復歴有りの車は全く問題無いと思います。ただし、修復歴有りといってもピンキリで、ここでは軽度のものだけを言っております。そして、修復歴の度合いもとても大切なのですが、修復歴有りの車両をどこで仕入れるかがとても大切なのです。

 

私はオークションの仕入れに携わっておりますが、オークションでは滅多に修復歴有りの車を仕入れません。ユーザーからの直接買取・下取に限っては再販するために買っています。何故そのようにこだわっているのかと言うと、オークションの出品車両はどこの企業が出品しているかがわからないからです。

 

出品企業がどこかもわからなければ、修理したのがどこの工場かもわかりません。これは中古車の販売をする上でとてもリスクが増えます。販売する我々はもちろんのこと、購入するエンドユーザー様には計り知れないリスクになることは間違いありません。

 

「修復歴あり」というのはなしの車よりもリスクがあって当然

 

最近では「SNSで事故をしていた車両が、〇〇販売店の店頭に並んでいた!」といった記事があったりしますが…ぶっちゃけ日常茶飯事です。誤解を招いてはいけないので、説明すると以下のような流れになっています。

 

①事故を起こす

②板金修理工場、または事故車買取業者などに車を見せる

③これは廃車ですね、と説明を受けて譲渡し廃車(一時抹消)手続きをする

④オーナーは譲渡されたので、業者がその車を修理して起こす

⑤オークションに出品して中古車市場に出回る

 

ご覧の通り、オーナーが譲渡してしまった以上、その先の業者が何をしようと勝手、ということになってしまいます。私からしたら、ここからが中古車の闇!それはどんな修理をしてもオークションで売れればそれでOKということ。簡単に言えば、オークションで売れさえすれば良いので適当に直されている車が存在するということです。

 

だから、私はオークションで修復歴有りの車両を買わないようにしているのです。もちろん全部が全部ではありませんが、オークション会場でそれを見抜くのは至難の業。それであればあえてリスクを選ばない、ということです。

 

とはいえ、近年、修理の技術が格段に上がっており、素人目には全くわからないだけでな、プロの目をも欺くほど完成度の高い修復歴有りの車両も存在します。どのような修復状況なのか、実際に車両を見て判断すれば良いかと私は思います。

 

走行距離

 

「車は10年10万km」という話を良く耳にしますが、これは何時代の話でしょうか?近年の国産車は平気で20〜30万km走行してしまいます。では、実際に購入となると低走行の車が良いのか?それとも過走行の車が良いのか?どちらにもリスクがあります。

 

GT-Rメーター

 

過走行

一般的にこちらにこちらを気にするユーザーが多いかと思います。例えば3年落ちで8万km近く走行している車があるとします。平均で年間25,000km以上も乗るユーザーは間違いなく高速道路を多用しています。一回の移動距離が多く乗り降りの回数が減るため、意外とシートなどの内装の痛みも少なくキレイなものが多かったりします。その上、それだけ乗る方なので、オイルやタイヤ、ブレーキなどの消耗品もマメに交換し、日頃のメンテナンスに気を使っている車両が多いのも事実です。

 

そして、タイミングチェーンが主流となった昨今では10万kmというものを意識する必用がなくなってきているため、まだまだ乗ることができる車両と言えるでしょう。ただし、8万km走行しているのも事実。エンジンやミッション、デフなどそれだけ使用されていることをお忘れなく。

 

低走行

日本人はどうしても走行距離を意識してしまいがち。そのため、走行距離が少ないものほど評価される傾向にあります。確かに走行距離が少なければ内装のヤレ感も少なく、時には10年落ちでも新車のような車も有るほどです。しかし、その保管状況によっては危険なケースも有るということを理解しましょう。

 

極端な話ですが、3年間エンジンもかけない車があったとします。走行距離の増加は0km。しかし、バッテリーは上がり、ガソリンは腐り、ショックアブソーバーのシールは痛み、エンジンオイルは下がりきり油膜切れを起こします。時にはエンジン内部のピストンリングやシール類の固着を引き起こしエンジンブローになることも…かなり悲惨な状況に陥ることも珍しくありません。例えて言うなら、普段運動をしないお父さんが、子供の運動会で張り切って靭帯を切るパターンです。

 

また、低走行の車はもう一つ注意が必用です。それはその距離が本物かどうか。法律上、メーター改ざんは違法です。しかしながら、現在のシステムでは改ざんが行われているかどうかがわからないのが現実。「車検証に走行距離の記載があるから大丈夫では?」と良く言われますが、あくまでも車検時のメーターを記載しているだけです。その前後は何をやっていてもわからない、というのが現実です。ここではこれ以上深く書くことはできませんので、興味の有る方は、直接ご連絡下さい。

 

では、どうやったら見抜けるのか?それはメーターの距離と実際の車両の状態がマッチしているかどうかです。メーター上、1万kmなのに、シートやハンドルのハゲ・切れが有るのは基本的には考えにくいこと。また、タイヤもズルズル、エンジンオイル漏れが酷いなど1万km走行のい車両には考えにくいことが起こっていれば要注意です。

 

どんな走行距離の車両を購入すべきか

私はハッキリと「年式相応か少し少ないもの」とお伝え致します。一般的に1ヶ月1,000km、年間10,000〜12,000kmくらい走行すると言われています。これを目安に、走行距離が少ないのが良いのではなく、走行距離の割に状態が良いを探すと失敗が少ないと思います。走行距離はあくまでも「目安」と考えると良いでしょう。

 

機関的な不具合

 

高級車ほど壊れる

「高級車だから壊れない」と思っているユーザーが多いです。これは間違いです。中古車で言えば高級車ほど壊れます。

 

私の扱っている車種の中でダントツで多いのがGT-R系のお客様からこのフレーズを耳にします。確かに500万円もする車を買って、1ヶ月もしないうちに壊れたら「なんでだよ!」となるのもわかります。

 

しかし、冷静に考えてみると簡単です。それはGT-Rは高性能で繊細な部品を使っており、且つ部品点数が多いからです。例えば同じ日産車で比較するとマーチとGT-Rでは驚くほどの価格差があります。しかし、それは新車時に使用されている部品の材質や性能、それら部品点数から価格差が出ているわけです。

 

確かに新車時であれば「高級車だから壊れない」が当てはまる場合もあるかもしれませんが、中古車になって年月が経過している場合はこの部品点数の数が多ければ多いほど、壊れる可能性が上がるということです。

 

K13マーチ_エンジンルーム

 

R35GT-R_エンジンルーム

 

マーチ(K13) GT-R(R35)
エンジン DOHC水冷直列3気筒 DOHC・V型6気筒
過給器 無し ツインターボ
トランスミッション エクストロニックCVT(無段変速機) GR6型デュアルクラッチトランスミッション
駆動方式 前輪駆動(4輪駆動も有り)  4輪駆動

本当に一部だけですが上記を見れば部品点数が多いのはわかりますよね?だから高級車ほど壊れるのです。今は保証が充実しておりますので、心配な方は保証に入ることをオススメ致します。

 

冠水や雹害などによる被災

 

近年の気候変動により、かなり数が増えている天災による被災車両。自然の力には敵わないというのを実感するわけですが、これらの天災により被災した車両がその後どうなっているかというと、オークションに流通しているケースがございます。雹害車はデントリペアによる修理も可能ですが、冠水車はどうにもなりません。

 

 

 
 
 
 
 
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GTR相場予報士 いしてつ(@ishitetsu1223)がシェアした投稿

 

以前、私のInstagramで上記の記事をアップしたところ、フォロワーさんからコメントをいただきました。こういった冠水車を購入してしまったということです。本来は冠水車は告知義務があるはずですが、知らされなかったのでしょう。

 

冠水車は水に浸かってしまっただけだから乾かせば良いのでは?と思われがちですが、そんなに簡単にいきません。フロアカーペットには断熱や遮音のために厚みのある素材が使われており、それがなかなか乾きません。また、車のいたるところに張り巡らされたハーネス、それを繋ぐカプラー等が水に浸かるとほぼ乾かないと言っても良いでしょう。

 

これらが乾かないことでカビや異臭が発生したり、配線関係のサビや腐食を起こし漏電や車両火災につながる恐れもあります。冠水車を完全に直すことはかなり難しく、費用と販売価格が見合わないため、ほとんどの場合そのままの状態で流通されてしまいますので、絶対に購入してはいけないと言えます。

 

冠水車の疑いがある車は、室内のカビ臭さや異常なほどの結露です。

 

 

塩害によるサビ

 

下回りのサビ

私の中ではかなり厄介なリスクだと考えています。車は鉄の塊だから、少々のサビは当然でしょ?という方は、雪国で使用された車両の下回りを見たことが無い方でしょう。融雪剤に使われる塩化カルシウムの力は想像を絶します。

 

BCNR33_サビ1

 

BCNR33_サビ2

 

BCNR33_サビ3

 

BCNR33_サビ4

一見キレイに見えるGT-Rも下回りを覗けばこの状態。33GT-Rに関しては定番のスタラットタワー周りに腐食が出ています。マフラーやアーム類のサビは交換すれば良いかもしれませんが、フロアまで腐ってしまうと交換ができません。車によっては走行しては危険なレベルのものもあります。高い金額を払って、走行不可などありえません。

 

サビは突然一箇所に湧いて出てくるものではありません。一箇所に見つかったサビは、水の動線であったり、似たような環境下にある箇所は同様にサビの予備軍が発生している可能性が高いです。そのため、それら全てにサビ対策をしなければなりません。しかし、ここまでするにはコストがかかるため、一般的には上から塗装をしたりとその場しのぎの処理しかされていないものが殆どです。ですから、いかに現状のサビがどれくらいか、また、今後サビが進行してくる可能性はあるのか、を見極める力が必用となります。

 

サビの見極め

私はオークションの下見でこれでもかというほど、サビが進行している車を見てきました。その場合、下回りを見ずしても大体錆びていることを察することができます。それは以下の点に注意することです。

 

①リアクォーターのサビ

リアクウォーターは袋状になっているため、内部に水や錆の原因が入ったときに、フロントフェンダーに比べ除去が難しく、一般的に錆びやすい構造になっています。そのため、リアクウォーターにサビが見受けられるときは下回りも疑い有りです!

 

リアクォーターサビ

 

②ブレーキ周り、及びホイールのサビ

ローターとパッドの接地面ではなくハウジングや外周部分です。またアルミホイールも表面上の白サビレベルではなく塗装がブクブク浮いてくるような腐食をしている車は要注意!

※画像は別の車両です。

 

ブレーキサビ

 

③ナンバープレート

雪国のナンバー、沖縄ナンバーは要注意です。これらの地域の方は「錆びて当たり前」で乗っている方も多く、本州に住んでいる方と根本的な考え方の違いもあるのでまずは下回りを確認です!

 

ナンバープレート_サビ

 

中古車は買っても大丈夫?

 

これだけリスクを挙げられると中古車を買う気がなくなりましたか?それなら、どうぞ新車をご購入下さい。

 

私はリスクと引き換えに手に入れているものがあると考えています。当然ですがリスクよりも大きなものを手に入れているわけです。

 

①価格:新車の2/3〜1/2くらいの価格帯で手に入るのは魅力的

②絶版車:これは当然中古車でしか手に入れられません

③リセールバリュー:新車と比べて値落ちの幅が小さく、車によっては上がるものも

④アフターパーツ:前オーナーが付けたパーツがそのまま手に入る

 

これは私にとってメリット以外のなにものでもありません。何度も言いますが、これをメリットと感じない方はどうぞ新車をご購入下さい。ちなみに私は今まで25台以上の車歴がありますが、全て中古車で何一つ嫌な思いをしておりませんので。

 

 

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