2018年現在 トヨタ86の相場について

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それでは具体的に車種ごとの相場について考えてみたいと思います。まずは現在のスポーツカーブームを牽引していると言っても過言ではない86の相場について調べてみましょう。

 

2012年のデビュー以来 大ヒットのスポーツカー

 

トヨタ86

出典:TOYOTA

 

走る楽しさを追及した「直感ハンドリングFR」コンセプトを実現するためSUBARUの技術を用いて、小型・軽量・低重心・低慣性を特長として企画・開発されたライトウェイトスポーツカーである。またチューニングのしやすさから息の長い人気を誇るAE86型カローラレビン・スプリンタートレノ(ハチロク)に倣って過給や専用ハイグリップタイヤに頼らない設計で開発され、「自分だけの1台を楽しみながら育てる」「お客様とともに進化する」スポーツカーとして「86」と命名された。

より多くの人々に楽しんでもらうためにできるだけ低価格に設定されているが、メインターゲットはかつてAE86に乗っていた、あるいは憧れていた40歳代から50歳代の男性。さらには10年後、20年後に若年顧客層となる彼らの子供たちがスポーツカーに憧れる様なスタイリングを目指した。また年式を経て中古車が値下がりすることで、若者たちにも手が届きやすい価格になってきている。

 

引用:Wikipedia

 

私は実際に中古車販売店スタッフとして数々の86の売買に携わってきましたが、トヨタさんの戦略通り進んでいるなと実感します。40〜50歳代の男性をメインターゲットとして新車を販売し、街中で見かける86は、TRDパーツをふんだんに装着したピカピカの車に、かっこいいおっちゃんが助手席に奥さんを乗せ運転している、といった光景を数多く目にしてきました。そのおかげもあり、2012年から3年経った2015年前後には中古車市場で、手が出しやすい価格帯で流通するようになってきました。この頃から、86に強い店舗を目指しGTNET横浜に10台以上、常時在庫するように仕入れを行っていきました。

 

すると全国から86目当てのお客様にご来店いただくようになりましたが、20代の男女が多いのなんの!ちなみにスポーツカーのターゲットは15年前までは18〜20代が圧倒的でしたが、この10年は30代〜で、ファミリーユースが多いためランサーやインプレッサといった4ドアスポーツカーが主流の2ドアクーペ低迷時代となっていました。しかし、86の中古車市場での流通が盛んになったおかげで、ユーザーの若返りが現実となり、スポーツカーというジャンルに活気が戻ってきたと実感しております。更に、スタイリッシュなビジュアルのおかげもあり、女性ユーザーが一人で来店するというスポーツカー専門店では奇跡のような出来事も頻繁に起こるようになり、まさに革命的な出来事が起こっているのです。

 

そして、86ユーザーはカスタム思考が強く、何よりアクティブな方が多いと感じます。トヨタ自動車の豊田章男社長自らがモータースポーツに力を入れられていることもあり、サーキット走行をしたいというユーザーも増えている上、ストリートでもオフ会・ツーリングといった企画が全国各地で行われております。ここで面白い現象が起こっているのですが、86の企画で集まったユーザーの年齢層が幅広く、性別や職業だけでなく年齢といったあらゆる垣根を超えたコミュニティが確実に形成されています。こういった背景もあり、幅広い年齢層に愛されている86は、現行のスポーツカーの中では間違いなく人気No.1の車両と言えるでしょう。

 

中古車市場における86の人気グレード

 

トヨタ86

出典:TOYOTA

 

人気グレード

現在流通しているグレードの中で圧倒的に多いのは前期・後期ともにG・GT・GTリミテッドです。その中でGTとGTリミテッドに人気が集中しています。やはりオートエアコンとスマートキーは街乗りがメインとなる一般ユーザーにはマストアイテムだということでしょう。その上、TRDやモデリスタなどのワークス系エアロが装着されている車は常に安定した人気となっています。また、通常グレード以外で人気があるのはGTイエローリミテッド系、GTエアロパッケージ系、GTリミテッドハイパフォーマンスパッケージ、スタイルCb等の限定・特別仕様車や通常グレードにはないカラーリング、エアロなどが装着されたグレードは人気が高くなっています。簡単に言うと目立つ車や他と違う車は人気があります。そのためソーラーオレンジリミテッドやGTリミテッドブラックパッケージは入庫後取り合いになるといった状況です。

 

不人気グレード

不人気と言うと表現が違うような気がしますが、中古市場で動きが鈍いグレードは14R-60やGRMNなど500万円を超えるようなグレードです。カーボンパーツや専用キャリパーなど豪華装備を備えていますが、過給器の無いエンジンは基本的にノーマル+αで大幅な馬力やトルクアップがされていないパッケージに対し、「2リッターNAの中古車に500万円以上は…」という声を耳にします。ただし、限定台数も少ないため価値ある車であることに変わりないので、今後時間が経過してからこの価値が認められるようになると予想できます。

 

小売価格の目安・相場

2018年10月現在、具体的にどれくらいの価格帯で販売されているのかを、現場の肌感でお伝えしたいと思います。参考にするのは通常カラーの一番人気パールホワイトにしてみます。因みにカラーの違いで10〜20万円も変わることもあります。(現在オレンジは新車の供給がなくなってしまったため人気が上がっています。)そして、上記にも示したようにワークス系エアロが装着されていても10〜20万円の違いが出る場合があります。

 

シフト 小売相場 新車価格
GTリミテッド AT 178万円〜 305万円
MT 208万円〜 297万円
GT AT 168万円〜 287万円
MT 198万円〜 279万円
G AT 138万円〜 241万円
MT 158万円〜 248万円

2018年10月現在 2012年式 パールホワイト 走行距離30,000km 修復歴無し フルノーマル車

 

小売市場における86の流通台数と相場の推移

 

トヨタ86流通台数

【TOYOTA 86】 年間流通台数はこちら  月間流通台数はこちら

 

まず上記グラフは、弊社にてGOOに掲載されている台数を調べ、その推移をグラフ化したものです。このグラフを参考に話を進めていきますが、2017年12月の流通台数は900台を超えており、ダブついた状況にありましたが、小売相場は現在とそれほど変わりなく少し高値をキープしていました。2018年に入り3月の決算時期に向け台数は激減し、ピーク時には700台を割るほどになりました。しかし、3〜5月にかけて小売相場は10〜20万円ほど下がりました。その後は100台弱の増減を繰り返して横ばいといった形です。

 

ここで見えてくるのは流通台数に対してすぐに小売相場に影響が出るわけではなく、2〜3ヶ月のタイムラグが発生するということです。市場にダブつきが見えてくると、オークションでの応札が減少しオークション相場が下がります。そのデータを基に買取価格が低下し、その後、小売相場の低下へと繋がります。ここまでの時間がおよそ2〜3ヶ月といったところです。

 

エンジンリコールは相場に影響するのか?

 

私の予想では「YES」です。リコールが発表されたからといって直接相場に影響があるとは考えておりませんが、後々影響が出てくるとは思います。因みにリコールの内容は以下です。

 

86エンジンリコール

 

今回の不具合の状況は、エンジンの一部にあたるシリンダーヘッド内の動弁機構部において、設計が不適切なため、バルブスプリングの設計条件よりも過大な荷重、および一般的な製造ばらつきによる当該スプリング材料中のわずかな異物によって、当該スプリングが折損するようです。

そのため、エンジンから異音が発生し、また、エンジン不調となり、最悪の場合、走行中にエンジンが停止するおそれがあります。

改善の内容は全対象車両のバルブスプリングを対策品に交換となります。

対象の車両はスバルが「インプレッサ/フォレスター/BRZ」で台数は2012年1月から2013年9月までに製造された7万4349台(車種により製造日は異なります)。

トヨタが2012年3月から2013年7月までに生産された「86」で台数は2万6804台になり、両社あわせて10万1153台になります。

 

引用:くるまのニュース

 

普通に考えてもリコールが届け出されているのでメーカーにてしっかり対応してもらえて私は安心だと思ってしまいます。実際にエンジンブローのお客様のお車をお預かりしましたが、ディーラーに確認したところリコール対象車なので対応してもらえる話になっています。個人的な意見ですが、エンジン載せ替えをしてもらえるなんて、むしろラッキーだと思うのですが…笑

 

ただし、このリコールが与える影響は2次的な形で影響が出てきます。今日現在、リコール発表があってから買取査定依頼が若干増えています。一般ユーザーは当然のことながらこの発表に対し不安を拭えないようで、売却を検討するユーザーがいるためです。すると流通台数が増え相場が下がっていくことは考えられます。11月に入ってからのオークション相場の変動は今のところ見受けられませんが、上記理由により今後下がっていく可能性は十分に考えられます。

 

86の購入・売却時期は?

 

USStokyo2017
2017 USS東京 オークション落札単価

 

現在の流通台数を見ると9月から右肩上がりで増えてきています。実際にオークションの出品台数も毎週増加傾向にあります。これらを基に相場を予想すると以下の時期がお得なのではないかと考えられます。

 

【売 却】

2018年11月前半、2019年2・3月

 

【購 入】

2019年3〜5月、10月以降

 

理由は次のことが挙げられます。

①2〜3ヶ月前の流通量の減少がピークだったため現状のオークション相場が高い。

②エンジンリコールによって流通台数が増える。

③’12年車、’16年車が車検になるため2019年に向け売却を検討するユーザーが増える。

④2019年の消費税増税後、各社キャンペーン等を実施する可能性がある。

 

あくまでも予想ですが、皆様の86売買の参考になればと思います。また、全体の相場を予想しているだけなので、掘り出し物が出たら買うべきですし、査定をして満足のいく金額になれば売るべきです。最後は自分自身で決断をして下さいね。

 

【相場予想の検証結果はこちら】

いしてつ相場予想は当たっていたのか!?2019年現在の86・RX-7の価格・相場を検証!

※2019年3月11日更新

 

【過去関連ブログ】

中古車相場を知ることのメリット 〜売却編〜

中古車相場を知ることのメリット 〜購入編〜

 

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